弁護士らが上演、子どもの権利を訴える劇『もがれた翼「私のあした」』

2011年8月30日 13時07分 | カテゴリー: 活動報告

福祉と医療のはざまで苦しむ子どもを支えるしくみをつくるために

 8月20日豊島公会堂で上演された、東京弁護士会による〜子どもたちと弁護士がつくるお芝居『もがれた翼パート18「私のあした」』を観てきました。

「私のあした」は、虐待を受け続けた少女が精神的に不安定な状態に陥り、大人たちが自立に向けて取り組む物語です。虐待を受けた子どもの受け入れ先には、児童養護施設や自立支援ホームがありますが、前者は学校に通い、後者は働いている子どもが対象。精神的な問題を抱え学校に通えず、働く力のない子どもは居場所がありません。やむを得ず夜の街に向かってしまう…。

 これは身近にある現実問題で、決して稀な出来事ではなく誰でも起こりうること。そうなった時、あなたはどうしますか?と詰問されたような気がしました。

 子どもたちが一時的に身を寄せる【シェルター】という施設があります。そこを運営する社会福祉法人「カリヨン子どもセンター」理事長坪井節子弁護士によると、シェルターに入所した190人のうち2割近くが精神的治療を受け、自傷行為や不眠などを含めると6割近くが精神的な問題を抱えているとの事。

 さまざまな悩みや困難な状況を抱えている子どもや親と接している弁護士や支援センターの方々は『もがれた翼』を通して、現実に起きている様々な子どもたちの問題を取り上げ社会の人々に問題提議と解決策を提案しています。

 劇を観ながら一緒に体験し考えることで、子どもたちのさまざまな叫びを実感しました。劇では、現行制度が救えない子どもたちや、求められる療養施設の問題を浮き彫りにし訴えています。劇中では療養型グループホーム「明日の家」ができ、主人公がそこで一歩を踏み出そうとする…ところが描かれています。

 前述した【シェルター】という施設は『もがれた翼』がきっかけでつくられました。今回もこの劇をきっかけに、福祉と医療のはざまで苦しむ子どものための連携が進み、早く療養型グループホームが実現してほしいと思います。

一人で子どもを育てるなんて無理!
子どもやその親の叫びに気づくことが大事。
こころに傷を抱えている子どもと親には支えが必要。
沢山の人の支えが子どもを育てる社会にしたい

 そのためには、わが子を含め身近にいるかもしれない、傷ついた子にいつでも声を掛けられるように、周りの子どもたちにはいつも話しかけ、みんなで「おせっかいおばさん」を心がけたいとおもいました。