いま化学物質と放射能の汚染を考える (合成洗剤問題の原点から)~天笠啓祐さんの講演~

2012年12月31日 12時53分 | カテゴリー: 活動報告

 12月23日、生活クラブ運動グループ江東協議会主催による、天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジー情報室代表)の講演会と 公共施設の石けんアンケート調査報告がありました。江東地域協議会では2012年、3.11後の子どもたちの育つ環境を考えるため毎日使う身近な化学物質「石けん」をテーマに、石けんアンケート調査、石けんフォーラム参加、学習会や交流会の開催等の活動を行い、そのまとめとして身の回りの化学物質と放射能について天笠啓祐さんのお話をお聞きしました。

 〇化学物質は食品を通じ人間の体内に入り、脂肪分(母乳など)に蓄積され、人体汚染・母乳汚染がひろがりまた、微生物が分解できないそのままの形で水に存在し、プランクトンが取り込み、魚へ、魚を食する動物へと移動しながら蓄積され魚介類や、肉・乳製品の食品汚染へとひろがる。

 〇輸入食品の化学物質問題として、日本では農薬として使用できないものが、ポストハーベスト農薬として収穫後の農産物に添加され(殺菌剤や防かび剤)輸入されている。

 〇輸入食品の食品添加物が相次いで承認されているが不純物に対し規制・監視がなく、特に中国産に不純物が多い

 〇ネオニコチノイド系の農薬はミツバチの群れの崩壊の原因とされる。また水溶性の浸透性農薬であるため、植物の根から吸収され植物全体に浸透、強い神経毒性を生物に与える。にもかかわらず日本の残留農薬基準が甘いことを指摘。

 〇合成洗剤は身体を守る皮膚を破壊し体内に侵入、内臓障害(肝臓障害)、がんや遺伝障害を起こし、添加剤(蛍光増白剤、殺菌剤、保湿剤、保存料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、着色料)もさまざまな有害性をもたらす。

 〇放射能汚染により、放射線がDNAを傷付け多くの病気が発生する。チェルノブイリ事故後では、動物の先天性異常から始まり、人間の子どもたちの甲状腺の異常、感染症の増加、慢性疾患の悪化、手術後の回復困難、こころの病気、糖尿病の増加がみられた。

 〇日本の化学物質(農薬、食品添加物、輸入品食品、遺伝子組み換え食品、合成洗剤)汚染に放射能汚染が加わり、相加・相乗作用により、DNAを傷つける頻度が加速する。例えば水俣の水銀汚染では、合成洗剤が相加・相乗作用を増幅し生物がより水銀を取り込みやすくなっていたという。

 

◎天笠さんは、合成洗剤は有害であり、自然界にない合成洗剤や添加剤をなぜ使用するのか、自然界にないものを求める、自然界の法則に反したものを求める生き方が問題であると指摘。

放射能汚染が加わった現在、相加・相乗効果の可能性がある、身の回りの化学物質(たとえば石けん)について、自然の法則に反した使い方や効果を求めている不自然さを認識し、予防原則に基づいて考え行動することの大切さに気づかされました。

 ◎顔見知りの新聞記者曰く、『新聞記事に合成洗剤の問題を取り上げると メーカーから「根拠を示せ!」と問い合わせが殺到、対応に忙殺され業務が滞るため記事にはなかなか出来ない』という事でした。私たちは、常に真実を調査し明らかにし、事実を言い続けることが大切だと痛感します。そしてひとり一人が正しい情報を集め、考え、判断し示すことが求められています。

子どもたち未来世代のために、出来ることから一つずつ、あきらめずにやっていきます。