学校給食の食物アレルギー対策について~予算審査特別委員会質問~

2013年4月1日 16時41分 | カテゴリー: 活動報告

江東区の予算・決算審査特別委員会は、現在公開されていません。今回第1回定例会より予算審査特別委員会は、公開に向け時間制が導入され、一問一答式の方法に改められました。

教育費では学校給食の食物アレルギー対策について質問しました。

 平成24年12月20日に調布市立富士見台小学校の5年生、食物アレルギーを抱える女の子が,給食を食べた後に体調不良を訴え,病院に搬送され,アナフィラキシーショックで死亡する事故が発生。学校給食で子どもが命をおとすことなどあってはならない。二度と起こらない体制づくりが急務。そこで「学校給食における食物アレルギー対策について 大きく3点伺う。

質問 食物アレルギーをもつ区立小学校の児童数、過去3年間の数字は。

答弁 区立小学校の食物アレルギー児童の数は

平成22年度296名、平成23年度360名、平成24年度418名

 質問 同じく区立中学校の生徒数、過去3年間の数字は。

答弁 区立中学校の食物アレルギー生徒の数は

平成22年度51名、平成23年度58名、平成24年度63名

 3年間で小学生は122人、中学生は12人増えてる。(小学生418/20,662人 中学生63/7,290人)

東京都は5年毎に、アレルギー疾患に関する3歳児全都調査を行っている。直近の2009年度の調査において、食物アレルギー(14.4%)とアレルギー性鼻炎(11.1%)が増加傾向であることが明らかになり、また食物アレルギーは、ぜんそく(9.3%)やアレルギー性鼻炎より多く、アトピー性皮膚炎(15.8%)に次ぐ罹患率になっている。食物アレルギーをもつ子どもは、アレルギー性鼻炎や、アトピー性皮膚炎と同様、まれではなく、各クラスに在籍するということをあらためて認識する必要がある。

重症になるとアナフィラキシーショックという血圧低下や意識喪失の状態になり生命の危機をともなう。そのような緊急時に備えて処方されているエピペンという、アドレナリンの注射薬がある。前述した調布市の女子児童もこのエピペンを携帯していた。

質問 エピペンは原則本人が保管することとなっているが小中学校のエピペン所持の児童・生徒数と管理状況は。

答弁 エピペン所持者数の推移 (区立小中学校)

平成22年度小9名中4名、平成23年度小14名、中5名、平成24年度小15名、中9名

基本的には本人管理だが、特別事情がある場合は、保護者との相談において学校の保健室、校長室で預かる。

 前述した2009年東京都3歳児全都調査を行った児童がこの4月に入学するということを考えると、その数は益々増加する。

質問 小中学校において食物アレルギーによるアナフィラキシー発生という緊急時の体制はどのようになされているのか、そしてマニュアル等はあるのか伺う。

答弁 8割の学校で緊急体制を整えている。内容は発見者が周りに協力を要請する協力者がいる。養護教諭、校長、副校長、担任など、それぞれの役割について(救急車の要請、救急処置、家庭・関係機関への連絡)明示し全教職員が共通理解し備えている。平成21年アレルギーマニュアルを作成した。

 要望 マニュアルを作成したとのことだが、ぜひそのマニュアルがあるだけではなく、実際に活用し運営することを要望する。

次に給食の調理段階や配膳時の危機管理について伺う。

質問 調理業務委託先への対応、指導はどのように行っているのか

答弁 調理業務委託先には業務委託仕様書に明記。現在除去食調理のポイント,配膳方法などについて詳細に改定中。日常の対応は栄養士からの指示書で対応。

質問 具体的に 給食の配膳方法はどのようにされているのか

答弁 配膳方法は二段階。給食室ではアレルギー担当調理員が調理後、複数名で調理後のチェック。お盆の色を変え名札を付け通常食と区別し対応。

教室では担任教諭が献立表と照合、おかしいところがあったら児童・生徒だけで判断せず担任に伝えるよう指導

 要望 様々な手法で丁寧に指導はしているので、それを間違いなく実行できるように、調布市の学校では担任が照合することを失念したとのこと。マニュアルに紛らわしい表現がないか、また誰が見てもわかりやすいか確認して、マニュアルを作成し活用することを要望する。

 次に今後ますます児童数が増え、相談も増加すると予測される。

質問 児童及び保護者への相談体制については、どのように対応しているのか

答弁 保護者からの相談や連絡は原則、担任、栄養士、養護教諭、副校長など、複数名で対応。

質問 相談にはおもに栄養教諭もしくは学校栄養職員が対応されると考えるが、栄養教諭と学校栄養職員の違いは。

答弁 栄養士が学校給食の献立を作る仕事、栄養教諭は、栄養士の仕事の他に江東区全体の栄養指導等、食育推進等の仕事、東京都への報告等。

*栄養教諭 職務:食に関する指導、学校給食の管理。(個別指導の他、担任と連携し 集団的な食の指導、他の教職員や家庭・地域と食の指導を推進する連絡・調整)資格:栄養教諭普通免許(大学における所要単位所得)

質問 江東区には栄養教諭が何名いるか。また東京都では何名か

答弁 現在1名。東京都では44名。

 東京都は2012年4月1日現在44名。ちなみに大阪423名、京都167名、神奈川164名、千葉85名、埼玉165名と人数はばらついているが、栄養教諭はその職務や資質からして今後ますます需要が増すと考えるが、東京都の栄養教諭数は各都道府県と比べ人口割合からみて非常に少ない。

文科省は、各都道府県宛てに2009年4月「栄養教諭の配置促進について」という、依頼文を出している。

質問 江東区から都に、栄養教諭の配置拡大を要望すべきと考えるが如何。

答弁 栄養教諭の配置は都に人事権があるが、栄養士の集まり等で要望してゆく。

 質問 最後に25年度に行われる後期食育推進計画の策定にあたり、食物アレルギーに関して記載し 安全な選択にむけた取組みを推進すべきと考えるが如何か

答弁 食物アレルギ-については各学校で、児童・生徒に対して原因や症状、危険性について指導するとともに、偏食との違いを明らかにして、食物アレルギ-の児童に対し偏見を持たないように指導している。今後、アレルギーを持つ児童が増えてきているので、十分配慮して食育計画をすすめてゆく