小中学校卒業式での議長祝辞、どう思われますか?

2013年12月7日 19時30分 | カテゴリー: 活動報告

   江東区立小中学校の卒業式では、学校長式辞、教育委員会告示につづき 来賓祝辞として区長、区議会議長の祝辞が述べられます。卒業式は同日に行われるため 当人が参加出来ない学校ではそれぞれの代理が祝辞を読み上げます(代読)。区議会議長の代理は、区議会議員が行うため、毎年11月下旬から12月の締切り日までに各議員は、議長に卒業式議長祝辞代読を行う学校の希望を提出し、調整を行った後、3月の卒業式に、全議員が議長祝辞代読を行います。

 今回、11月15日の幹事長会(非公開)で星野議長は、小中学校卒業式議長代読について、「国歌斉唱と国旗に敬礼(=ふさわしい対応)をしない議員は議長代理を辞退すべき」と発言、続く11月22日の幹事長会では「国歌斉唱と国旗に敬礼を確約できない共産党議員と無所属議員2名は議長代理として認めない」と発言し、11月25日の議会運営委員会(公開)で報告されました。

 この間、江東ネットは、国旗敬礼及び国歌斉唱の確約については返答しないと対応し、12月4日の締切日には、希望学校未記入で提出しました。江東区議会議長の祝辞は、公選で選ばれた議員で構成される合議体である江東区議会の議長、民主的な運営を行う区議会の議長としての祝辞です。また、「ふさわしい議員」にのみ代理を依頼し、祝辞が代読されるということは、未来へ巣立つ子どもたちを祝福する卒業式という教育の場が、政治利用されることになるのではないでしょうか?

星野博議長の発言から、小中学校卒業式の議長祝辞代読について、江東区議会の見解や、急きょ都内、都下の現況等を調査し、検討、討議した結果、以下の要請を江東区議会議長、副議長、各会派の幹事長ならびに各議員に行いました。

尚、調査を行った都下15市の回答のなかには、

   ・「いまどき信じられない!  ・「驚き!!  ・「卒業式は生徒達がさまざまな趣向を凝らし企画しているため、祝辞代読する時間がありません。」

といった意見がありました。

 

要請文

 2013年12月6日

江東区議会議長 星野 博 殿

江東・生活者ネットワーク

区議会議員 図師和美

 小中学校卒業式の議長祝辞について

  去る11月15日の幹事長会における星野議長の発言に端を発する小中学校卒業式の議長祝辞代読に関する一連の経過を踏まえ、慎重に事実を確認し検討を重ねた結果、江東区議会及び議長に以下の要請を行います。

  星野議長から小中学校卒業式の議長祝辞代読について「代理としてふさわしい対応をする議員に依頼したい」という旨の発言がありました。これは「登壇時の国旗への敬礼」「起立し国旗へ正対しての国歌斉唱」を行わない議員には代理を依頼しないというものです。

 議会における議長の役割は地方自治法(第104条)に明記され、責務や権限は重要なものであり尊重されるべきであると理解しております。

 また、議会は憲法(第93条)をもとに設置され、公選により選ばれた議員で構成される議事機関であり、合議体であることが最も重要な議会の要件です。区民からは、合議体だからこそ、その役割を期待され、江東区議会の存在意義があります。

 学校行事として行われる卒業式での議長祝辞代読は、議長の「代理」であり、その権限責任は議長に残ると説明されています。しかし、代読する議員に対し議長代理としてふさわしい対応をすると確約を求めることは、憲法(第19条)で保障されている思想・良心の自由を侵すことになると考えます。さらに、今回の「ふさわしくない」議員に代読を依頼しないなかで行われようとしている議長祝辞(代読)は、児童生徒が主人公であり未来への巣立ちを祝う卒業式という教育の場を、政治利用することになるのではないかと危惧します。

 23区では卒業式で議長祝辞(代読)が行われているのは、江東区のほかに3区、うち1区では与党議員のみであると報告されました。また、江東・生活者ネットワークが急きょ行った調査によると、回答のあった都下15市では、副校長代読による議長祝辞が行われている1市を除き、議長祝辞そのものが行われていませんでした。

 現在、全国の議会で議会のあり方が問われ、江東区議会においても議会改革が進んでいます。そこで、このたびの区立小中学校卒業式での議長祝辞につきまして、次の事項を要請いたします。

 記

 江東区議会として、卒業式における議長祝辞の実施とその在り方について検討すること

                                     以上

   改めて 江東区議会改革を!